神秘の微笑み バンティアイ・スレイ

 

 

バンティアイ・スレイ情報

 

場所

 シェムリアップの北東40K 車で1時間

入場料

 アンコール遺跡チケット

名前の由来

 バンティアイ = 砦  スレイ = 女性

創建時期

  &創建者

世紀

アンコール王

宗教

10C

ヤショ・ヴァルマンI

ヒンドゥ/シヴァ派

ラジェンドラ・ヴァルマンI

ヒンドゥ/シヴァ派

11C

ウダヤディティヤ・ヴァルマンII

ヒンドゥ/シヴァ派

12C

スールヤ・ヴァルマンII

ヒンドゥ/ヴィシュヌ派

ジャヤ・ヴァルマンVII

仏教

建材

煉瓦

砂岩(赤)

ラテライト

建築形状

平地式展開型

平地式ピラミッド型

丘上型

彫刻様式

発展期

完成期

円熟期

凋落期

 

 

神秘の微笑みは何処?

 

シヴァ神とヴィシュヌ神を祀ったヒンドゥ寺院

硬質で粘性が高い 彫刻に適した 赤色砂岩 を大量に使用

午後の日差しを浴びると寺院全部が 燃えるような緋色 (n‘∀‘)η

美しい彫刻も赤色砂岩のおかげで風化せずに当時の姿そのままに残す

この寺院の縁の下の力持ちは ラテライト という建材

水に強く 鉄分を多く含んだ硬い材質のため

砂岩を補強する構造材としていたるところに使われている

 

入口の門をくぐると ずらりとならぶリンガ(♂根)

クバル・スピアンのものは象徴的な凸凹だったがこちらは形がずばりっ il||li(゚ロ゚;) il||li

一瞬 “ここまでやるか〜 ( ゚Д゚)エロイゾ” とたじろぐ

赤土にまみれたラテライトの石畳はまるでじゅうたんのよう

ち○ち○に囲まれた王の気分になって参道を歩くこと100m

壁という壁 柱という柱にびっしりと彫刻 が施された建物が見えてくる

床のタイル部分の彫刻が一部残っているので床にも彫刻が施されていたのかもしれない

メインモチーフのまわりは小花や幾何学模様

ちょっとでも隙間をつくるのがいやといわんばかり ちょっとやりすぎ感がある

 

 

ゾウから聖水をうけるヴィシュヌの妻・ラクシュミー

深く細かい彫りが特徴

 

塔門の屋根先端がくるぅり ナーガ(蛇)をモチーフにしているらしい

 

重なる第1周壁門と3本の祠堂のシルエット

Σ(,,゚Д゚)! んっっ なっ なんと!

門の入口がぴたっと一列に並ぶ

第1周壁門・第2周壁門・第3周壁門・祠堂前室・祠堂入口

離れている建物の9つの開口部が寸部のくるいもなくひとつに重なる

しかも重なるだけでなく 階段の段差をたくみに利用し

開口部のちょうど真ん中に一番奥の祠堂の入口 これぞ 入れ子技法!?

門の施されたひとつひとつの彫刻が額ぶちの役割をするかのよう

額縁をくぐるごとに神へと近づいていく

くぐっていくときは周りのレリーフに気がとられないよう

空間がきりとられ前の額縁しか見えない 中心をみろという意図がひしひしと伝わる

なんて計算しつくされた技巧 ♪♪(*´∀`*人*´∀`*)♪♪

レリーフだけでなく 建物そのものや配置 参拝作法 そのすべてが芸術

想像をはるかにこえる文明の高さに腰をぬかしてしばし動けませんでした (´ー`)y─┛~~

 

東門入口 チケットチェッカーに4人も5人も必要なのか!?

 

奥のシルエットの変化が楽しめるリンガ通り

 

何枚もの形のちがう屋根がぴたりと重なるのが不思議

 

 

ここでひとつ小ネタでも

いたるところにあるリンガ(♂根)とヨニ(♀台)

リンガは破壊と創造をつかさどる神・ シヴァ

ヨニはシヴァの妻であるパールヴァティの化身・ カーラー のシンボルとされる

カンボジアにはこの2つに 白いミルク をかけて清めるという儀式があるらしい

ご想像通り 流れる白い液体はシヴァの精液&カーラーの愛液

子どもになんて説明するんぢゃ ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)д)  ゚ ゚

子“おとうちゃん なんでミルクつかうの? もったいない” 父“それはだねぇ。。。”

 

第2周壁門から中央へ向かって撮影

外枠のど真ん中に中央の穴がくる (・∀・)

 

くぐっていく時はこのとおり

周りのレリーフに気をとられない設計

 

マカラの口からナーガ(蛇)が出現

マカラは水中の要素の神

 

 

西から煉瓦の聖堂を見る びっちりと彫刻が施された偽扉

“こっちは入口ではないゾ” と開口部をふさいでいる

 

 

神秘の微笑” をもつデバター 通称 東洋のモナリザがある 祠堂周辺は立入禁止

観光客が触れる位置にあるせいか痛みがはげしいらしく 保存のためやむを得ないらしい (´;ω;`)

妖艶な微笑みをもつといわれる周辺のデバター(女神像)も遠目でしかみることができない

 

祠堂の北塔

この北塔の南壁に東洋のモナリザがある

ガイドブックの写真をみつつ涙ぽろり

 

あきらめきれないので

デジカメでズーム (`・ω・´)

あれれ? 男ぢゃん orz (門衛神)

 

これが修復なのか 。゚('A`゚)゚。

誇り高き先祖の技術はどこへいったのやら

 

 

中央祠堂の西側にズーム 今度こそ “微笑”♪

ヨニ(♀台) ミルクの跡はなさそうでありますっ

修復される前はここも↑な感じだったんだろうなぁ

 

 

そろそろ日が沈む時間 プレ・ループに夕陽を見に行こう

 

     

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