世界遺産 クスコの町

 

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広場からラ・コンパニーア・デ・ヘズズ教会をのぞむ

クスコ - ケチュア語で“へそ”を意味するペルー第4の都市

人口30万人 標高3600m ほぼ富士山の頂上と同じ高さにある世界遺産 (´ー`)y─┛~~

四方をアンデスの緑に囲まれ 白壁にオレンジ色の屋根の家並が映える

高い空 美しい石畳 インカの石組とスペイン・コロニアル建築の融合 異国情緒にあふれる場所

 

数年前までは治安の悪さに地元民も観光客もまゆをひそめていたのは今は昔

一辺200mのアルマス広場周辺では常に 50人近いポリス が目を光らせる ← 居過ぎだろ

客引きも 物売りも 物乞いも スリも 強盗も あれだけポリスがいるとなかなか悪さはできない

隠れて悪さをしようとたくらむヤツは見かけるものの 人目につく場所へ移動すればよってこない

注:アルマス広場周辺のみ 広場を離れると相変わらず治安は悪いらしい

 

観光エリアはアルマス広場から 半径500m程度

見所すべて歩いてまわれるという リマに引き続きタクシーいらずの町

注:サクサイマワンまでの行きはタクシー利用をおすすめ(10ソル)

標高が高い(酸素量地上の65%)+きつい登り坂のであっという間に息がきれる

アルマス広場周辺は “観光地” プライスのためやや物価は高め

レストランはペルー料理が圧倒的に多く おしゃれだけどややバリエーションにかける パスタが恋しいのぉ

ひとつだけ心残りといったら 市場 にくりだす時間がなかったことかなぁ (リンク先の旅行がうらやましっす)

 

 

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 広場をぐるりとまわる回廊とバルコニーはスペイン統治下のもの

2階は広場を見下ろせるおしゃれなレストランが多い

2つの教会があるアルマス広場 噴水の後ろに見えるのがカテドラル

似すぎてどっちがどっちかわからん で迷子に ← おまぃだけ!?

調和を意識した黒いマクドナルド

しっかし世界中どこにでもあるなぁ (´・ω・`)

 

 

 

12世紀 クスコ地方の一部族・ケチュア族の長 マンコ・カパック (ケチュア語:素晴らしい基礎) により

アンデスの山中に小規模な都市国家が生まれたのがクスコの始まり 意外と新しいっ!

やがて王政(クスコ王国)が始まると壮大な遠征によって領土を拡大 15世紀には帝国最大の繁栄期をむかえる

インカ(ケチュア語で“皇帝”)とはスペイン人が使い始めたもの

相続問題による内乱と天然痘で次第に弱体化 スペイン人征服者・ピサロの攻撃の前に帝国は滅亡する

 

 インカの初代国王 マンコ・カバックはインカの創造神ビラコチャの息子・・・あれっ 日本のどこかで聞いた話!?

マンコさん - 日本の歴史教科書であまりふれられないのはこの名前のせいだな

ペルー民謡にマンコさんの歌があるのか マ○コを連呼する曲 が町のいたる所で流れている その時間7分也

ガイドさん曰く “マンコがクスコの地にインカ帝国を興すまでの物語” だそうな

朝からやられる@空港となんともいえない気分にさせてくれるゾ

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クスコはインカの聖なる動物 ♀ピューマ を象って造られた町といわれる

サクサイマワン城砦跡が頭 創造神の神殿があったアルマス広場が心臓 太陽の神殿が子宮

ただし現在広がりまくった町に その面影を確認するのは至難の業

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ちなみにオリャンタイタンボはリャマ ピサックは羽を休めているコンドルといわれているが真相は謎

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 広場から北西にすすむと急坂 かなりきつい

車のすれ違いは不可 一度停まったら落ちていく運命

ペルーの手工芸品は質が高い お土産にぴったり♪

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クスコ観光の目玉のひとつ カテドラル

創造神ビラコチャの神殿を破壊して頑丈な土台だけをちゃっかり流用

材料はサクサイワマンから調達 100年を費やし建設されたバロック教会

人々の心の拠り所である象徴(宗教)を破壊するのは侵略者の定番ですなぁ (´д`;)

でも大地震で100年の労力が崩壊しようとも インカの知恵がつまった石組みはびくともしなかったらしい 皮肉なものだ・・・。

 

ミサの時間は観光客立入禁止 “地元民は入場料をはらっていない” とか嘆いてはなりませぬ

入口には参列者にたかる物乞も集まるので 部外者としては “遠慮する” というのが正しい観光の姿勢かと

1時間後 25ソル(750円)という超高額入場料を支払い中に入る

ココでみのがしてはならないのは “最後の晩餐” “銀の祭壇” “褐色のキリスト” の3つ

建物の奥まったところにある最後の晩餐 by Zapata (写真左下)

構図はダ・ビンチのものだがペルーの民族色が濃い絵 キリストの左手にもっているソレはクスコ近郊名物・チュタパン!? 

皿にのっているのはクスコの名物料理 クイの丸焼き に 南国フルーツ盛 クスコにはない りんご まである

グラスにそそがれているのはインカビール チチャ (トウモロコシ酒)

“このパンはわたしの肉 葡萄酒はわたしの血” ぶどう酒ぢゃないやん (ー'`ー;) ちゅうか豪勢やなぁw

 

そういえば同じモチーフで書かれた絵が リマのサン・フランシスコ教会 にもあったゾ by 同じ画家 (写真右下)

こちらは子供たちが食事を配っているという斬新なもの

テーブルの上に描かれているのはクイにYucca(いも) デザートはパパイヤ The PERUもてなし料理

 

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スペイン統治下ポトシ銀山での過酷な労働を物語る銀の祭壇

300トンの銀 とか書かれているが 300トンっていったら銀の相場価格だけでも160億円だゾ んなわけないw

調べると 400kg だそうな 750倍!! どんだけ尾ひれがつくんだYO

 

褐色のキリスト像は地震の守り神だそうな

黒肌はそうめずらしくないので ふ〜んでおわり (キリストの生まれから考えて 人間の姿をした当時の肌は褐色だったと考えるのが自然)

いちお撮影は禁止ですゆえに ごにょごにょ・・・ ごめんなさ〜ぁいぃぃ 逃

 

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アルマス広場から東へ歩いていくと

両側にインカの石組みがせまってくる路地に入る

通りごとに少しずつ石組みの表情が違うのも面白い

 

 

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2つのでっぱりは石積み作業時の持ち手

大きな石のほとんどにあったが 積んだあとにきれいに削りとる

 

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14角の石 どこかの門を移築したものの一部

他の石組と明らかに色が違う 石のサイズもかなり小さい

ってところからインカ・オリジナルのものか微妙 たぶん違うゾ

 

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ハトゥンルミヨック(ピューマの石組み)通りにある 12角の石

ピューマの石組はインカ・ロカ通りにあるんだけどな なぜか有名

 

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← インカ皇帝が見張っているのですぐに見つかる

 

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石組みに使われている一番小さい石@コリカンチャ

爪と比べてみて♪

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このラインは芸術的@マチュピチュ・太陽の神殿 *このページの壁紙です

ピューマはみつけられたかな?

 

 

答え

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撮影厳禁 見たい人は自分の目でがポリシーらしい 絵葉書転載

そのままインカの路地を歩いていくと これまたさえない サン・ブラス教会 が見えてくる

世界で最も素晴らしい木彫芸術品のひとつ バロック様式の説教壇がある

1本のシダー(ヒマラヤスギ)をくりぬき 天の威厳を彫りこんだもの 継ぎ目は一切ない

Tomas Tuyro Tupaqが指揮したといわれるが作者不明

どこも欠けたり折れたりすることなくこれだけの作品を作った情熱に脱帽 10ソルの価値はあるゾ

 

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カテドラルと同じく 上物の神殿を破壊して建設された サント・ドミンゴ教会

教会の方には特にめぼしき宝物はないのだが

教会の内部にインカの神殿・コリカンチャを復元しちゃったというのがポイント

 

コリカンチャ(Corridor of Gold) かつては黄金の回廊 太陽の神殿といわれた神殿

太陽をイメージするかのごとく 壁という壁には黄金の板がはめこまれていたらしい

家具をもたないインカの人々は 壁とニッチを棚がわりに使用

そのため 壁の穴という穴には黄金の像が飾ってあったであろうというのは想像に難くない

中庭に残されている一枚岩から削りだされた井戸も金で覆われ

庭自体も砂金が敷き詰められていたらしい どこを見ても金ぴかぴかぴかって・・・悪趣味だなぁ

もちろんこれらの金は侵略者の懐におさまったのはいうまでもない

 

ちなみにインカの金製品は銀・銅・錫との合金だそうな ( ´,_ゝ`)

純金を建物に使うなら強度がたりないわなぁ

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 侵略者と被侵略者の融合

 石組みにつかわれる石は♂と♀に切り出された

♂と♀を組み合わせることで強度を出している

手入れの行き届いた庭から建物を見上げると

インカとスペインの境界線がはっきりとわかる

 

 

 

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生まれたばかりの子羊もがっちりかせいでいます

写真の相場は1回1-2ソル程度でよいかと

 

 

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蚊の猛攻撃にムヒは対抗できず 薬屋にかけこむ

* 蚊にさされた跡が水ぶくれになってまわりにとびひ状態に

受付→薬剤師(処方箋受取)→薬受取→レジと店内をぐ〜るぐる

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薬は高い!レシートを見てびっくり 23.80ソル 720円也 orz

一般人には高嶺の花だなぁ

めっちゃよく効いたけれど かなり強い薬のためお蔵いり

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インカのマッサージ 蜜蝋?を暖めて体の上をころころ転がす

気持ちいいいけど体がべたべたになるのが難点 25ソル/時間が相場

 

夜のアルマス広場 温かい光が石畳に反射して幻想的☆

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