アンコール・トム巡礼 2つの時代の融合

 

 

アンコール・トム情報

 

場所

 アンコール・ワットの北1km

入場料

 アンコール遺跡チケット

名前の由来

 アンコール = 都 トム = 大きい バ = 美しい ヨン = 塔

 ピミアナカス = 天上の宮殿 バプーオン = 隠し子

創建時期

  &創建者

世紀

アンコール王

宗教

10C

ヤショ・ヴァルマンI

ヒンドゥ/シヴァ派

ラジェンドラ・ヴァルマンI

ヒンドゥ/シヴァ派

11C

ウダヤディティヤ・ヴァルマンII

ヒンドゥ/シヴァ派

12C

スールヤ・ヴァルマンII

ヒンドゥ/ヴィシュヌ派

ジャヤ・ヴァルマンVII

仏教

建材

煉瓦

砂岩(灰・赤)

ラテライト

建築形状

平地式展開型

平地式ピラミッド型

丘上型

彫刻様式

発展期

完成期

円熟期

凋落期

 

 

象のテラス(12世紀)

 

時代は “建寺王ジャヤ・ヴァルマンVII の治世

仏教を保護し、強すぎるバラモン(ヒンドゥ教の僧侶)の力を排除し

そのカリスマ性で政治・経済を安定させ クメール文化は全盛期を迎える

 

アンコール時代、即位した王は前王の造営した王宮や寺院を使うことはなかった

都の大きさ = 王の力

前王の力ではなく 自分は自分自身の力で王位についたということを誇示しなくてはいけなかったからだろう

アンコール・トムは 1辺3kmの城壁 で囲まれた巨大な都

中央集権的な政治力があったことをみてもジャヤ・ヴァルマンVII王の力が絶大であったことがわかる

 

ジャヤ・ヴァルマンVII自身は温厚で慈悲深い王だったと伝えられている

バイヨンの四面仏の微笑みはその慈悲深さをあらわしているらしい

ちなみに王の名前の後ろに必ずついている “ヴァルマン

保護するもの” “庇護”という意味がある

ジャヤ・ヴァルマンは “勝利と共にある(保護する)もの” 名前どおりの王だったのでしょう

 

 ジャヤ・ヴァルマンVIIがここに遷都したときにはたくさんの建物が建っていたが

増築・改修をしてそのまま使ったため

ジャヤ・ヴァルマン即位前と即位後 2つの時代(価値観)が融合した都となった

 

勝利の門から凱旋してきた兵士と謁見する 象のテラス

王宮を囲む城壁のすぐ前にででーん その長さ300m

実際につながっている北のライ王のテラスと南のバプーオンの塔門まであわせると 500m

テラスのレリーフを見て歩くだけでも大変 (;'A`)'A`)A`)`))

ドライバーのギンにテラスの目の前で降ろしてもらう

“3時間後にバイヨンの駐車場” を約束していざアンコール・トム観光に出発☆

 

象のテラスの中心部 別名 “王のテラス”

象に ガルーダ(金鳥)に シンハ(獅子)に ナーガ(蛇)

クメール土着信仰 >> 宗教観が描かれたテラス

 

王のテラから南を見てみる

うへぇぇぇぇぇ どんだけぇぇぇぇ 。゚('A`゚)゚。

はるか遠くにバイヨンが見える orz

 

象のレリーフが残るテラス正面

遠めで見ると象の姿は確認できるけどマーブル色で見難い

近くによるとでかすぎで象の姿がわからない (´Д⊂

 

3つの頭・3つの鼻を持つ象が蓮の花をからめとっている

 象のテラス内部(下)に小部屋がある

閻魔王 “カーラ” クメールの閻魔さまは頭だけの存在

 

 

ピミアナカス(10世紀)

 

 

“落ちても責任とらんぞ” といっているだけで

登っていけないわけではないのだ (・∀・)

 

北の階段からのぼってみました 傾斜70°

まさしく よじ登る という言葉がふさわしい行為

 

 テラスの後ろ 王宮の中にあるピミアナカス

王が土地(蛇)の精と交わる儀式の場所だったらしい

彫刻の保存状態も悪く 眺めもさほどよくない

登ってみたいという欲求がなければスルーが賢い選択

 

 比較的楽なのは西の階段@木枠&手すりつき

とはいえ傾斜角は大差なく ステップがちょっと広いだけ (恐

眺めはこんな感じ

昼寝を満喫する地元民の姿は見えるけど (ノω・、`)ソレダケ?

性が沐浴されたとする女池 男池の4倍 ( ゚Д゚)

クメール文化は女性上位だったんですな (*´∀`*)

 

 

バプオン(11世紀)

 

改修中のパブオン

今は崩れている中央祠堂は高さ50mもあったらしい

バイヨンをしのぐ巨大建造物だったんですな (*´Д`)

 象のテラスに直結した東塔門からバプオンまで伸びる参道

高さ2mの円柱の上にわたされた敷石を歩く

空中を歩いているように感じることから別名 空中参道

地上と天界の架け橋に見立てられた参道は

雨季に参道の左右の池の水位があがると

水に浮かんでいるように見えたらしい

 

 

バイヨン(12世紀)

 

 

 くたくたになりながらやっとたどり着いたメイン建造物 バイヨン

中央祠堂 = メール山 城壁 = ヒマラヤ霊峰 環濠 = 大海 都 = 神の都城

クメール的宇宙観を踏襲 しつつ ジャヤ・ヴァルマンVIIの仏教感 をとりいれた寺院

仏陀により人々を救済したいという思いを実現し

うっとおしいバラモンを遠ざけながらも

王を神格化するデヴァ・ラージャ思想を都合よくとりいれる

まさしく王の思惑通りってなとこでしょう ( ´_ゝ`)

 

バイヨンは2重の回廊 5つの塔門をふくめ54の四面仏で構成

回廊には当時の 庶民の生活 が写実的に いきいきと描かれている

アンコール・ワットのように神やら神話やらの堅苦しいテーマではないので見ていて楽しい

あつい唇と穏やかな目をもち 蓮の花の王冠をかぶった四面仏は王の顔を反映

4方に仏の慈悲がありますようにと4面に顔があるらしい

どこにいてもそのご尊顔をおがめるのだが おかげで終始迷子

地図はシンプルなのだが空間やら回廊がひっちゃめっちゃ

途中で泣きがはいって(他のツアー)ガイドさんに入口まで連れて行ってもらいましたとさ (´Д⊂

 

 ちょっとずつ顔が違う四面仏

 

フレームにあうように計算・設計されている

 

のお坊さんも観光中 (*´∀`*)

 

第1回廊にたどりつくまでへろへろ orz

 

商売は女の人が担当 値段交渉をしているのかな?

出産をする女の人 テーマがリアルすぎ (;・∀・)

工エエェェ(´д`)ェェエエ工 その体位はまさかぁ!?

 

 

凱旋門を見てみたい! 勝利の門へいざ出発

 

     

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